写真であれ、映像であれ、いいショットが撮れた後のレタッチほど楽しい時間はない。わお!と思うこともごくたまにある。撮影した写真をLightroomで開いて、コントラストを調整したり、シャドウに少し青を入れたり、肌の色を残しながら背景の緑を変えてみたりする。 撮影そのものと同じくらい、この「色をつくる時間」が好きなのだ。
映画を観たり、写真を眺めているとき、好きなLOOKに出会うとうっとりする。名の知れた映画監督や写真家は「自分の色」を持っている。それ自体が強烈な個性だ。現実をそのまま再現した色というより、少し青すぎたり、黄色かったり、褪せていたり。暗部が青緑に転んでいたり、夜の赤だけが妙に強く残っていたり。 そういう色によって、同じ風景が少し違って見える。
自分が普段Lightroomで使いたいLOOK=色をつくってしまおうと思い立ち、 現在、Adot EditionsではLightroom用のプリセット集 「ADOT CINEMA PRESETS — 01」 を開発中です。
元写真。(Photo:戸田コウイチロウ)

ADOT_CINEMA_06_TUNGSTEN_v0.1

ADOT_CINEMA_09_PASTEL_v0.3

テーマは、10 Cinematic Looks for Lightroom。 ひとつの色を少しずつ変えた10種類ではなく、それぞれにきちんと違う性格を持たせている。深いTealとAmber、冷たいBlue、淡いSummer、少し奇妙なRetro Color、人工照明的なTungsten、肌と緑のためのPortrait、都市を青くするUrban BlueやPastel。そして、夜のNeon。現在は10種類のLOOKをつくり、実際の写真に使いながらテスト中だ。
商品をつくるためだけにプリセットを開発しているわけではなく、制作中のデジタルマガジン『ADOTT』をはじめ、Adot Editionsで撮影・制作する写真にも実際に使っていこうと思う。自分が日常的に使い、「これは残したい」と思った色だけを最終的な商品にする。完成、販売はもう少し先だが、しばらく写真を撮って、使って、少し直して、また使ってみる。その過程も、ときどきNotesに残していこうと思う。
商品名だけ先に決めた。
『ADOT CINEMA PRESETS — 01|10 Cinematic Looks for Lightroom』